Clinical Department

スポーツ整形外科

一人ひとりの患者さまのニーズに合わせた治療法でスポーツへの完全復帰を目指して

スポーツ障害は一般的な外傷(ケガ)などとは異なり、そのスポーツ特性などによって治療法や予防法が異なります。また、個々の選手の背景や今後の試合予定などを考慮したケアが必要となります。

早期復帰を希望する競技選手から健康のためのスポーツについてなど、それぞれの患者様のご希望に可能な限り答えられるようにしたいと考えております。

当院では早期の競技復帰を目指すことはもちろん、その後の再発予防を含めての指導、リハビリテーションをあわせて行っております。それにより、より高いパフォーマンスでの競技への復帰が行えます。

手術が必要な患者様へは当院では内視鏡(関節鏡)を使用した小さな傷ですむ関節鏡手術を可能な限り行っております。筋肉、靭帯などを出来るだけ痛めないことで、術後の痛みが少なく、早期競技復帰が可能となります。

昭和大学藤が丘リハビリテーション病院で1000例以上の関節鏡視下手術の経験をもち、ラグビー、野球などのスポーツドクターの実践経験をもつ鈴木一秀部長のもと、アマチュアからプロ選手まで、スポーツ活動を行っている方の障害に対して積極的に治療を行っております。

また、当院ではコンタクトスポーツ選手(ラグビー、アメフト、柔道、レスリングなど)の肩の脱臼癖(肩関節反復性脱臼)に対しては関節鏡視下バンカート&ブリストウ法という術後早期復帰(術後3~4ヵ月)が可能で、再脱臼率の低い手術法を行っています。この術式は日本において当院がもっとも実績、経験が多い手術であり、良好な術後成績も報告されております。

また、2017年5月からはPRP(多血小板血漿)といって患者様自身の血液から採取した成長因子を多く含んだ部分を患部に注射し、靭帯や筋損傷または炎症を早期に回復させる再生医療法の認可を神奈川県下で最も早く取得しています。肉離れや靭帯損傷、腱付着部炎などからの早期復帰に役立ちます。

更に2023年6月からは、テニス肘やスポーツによる膝蓋腱炎、アキレス腱炎などの腱付着部炎および石灰性腱炎、疲労骨折などの難治性疾患に対する体外衝撃波治療(ESWT)を導入し、疼痛や病態改善による早期復帰にエビデンスのある最新医療を提供しています。

対象疾患

  • 投球障害肩
  • 野球肘(投球障害肘)
  • 反復性肩関節脱臼(脱臼癖)
  • 腱板断裂
  • 離断性骨軟骨炎
  • テニス肘
  • オスグット病
  • シンスプリント
  • 捻挫
  • 肉離れ
  • 半月板・靭帯損傷

など。主な疾患と治療法はこちら

その他、原因不明な痛みなどもお気軽にご相談ください。

Medical Note
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初めての方へ

はじめての患者様へ

スポーツ整形外科ではスポーツでの外傷、障害など幅広く対応いたします。当施設ではMRI、CTも完備しており、入院、手術はもちろん、必要な患者様には外来通院リハビリテーションも行っております。手術は可能な限り、低侵襲な内視鏡手術(鏡視下手術)を行っており、競技にあわせた治療方針で、もとのレベルでの競技復帰を目指しスタッフ一丸となり治療にあたります。

外来について

当院は原則予約制の外来となっております。待ち時間も短縮されますのでお電話にてご予約いただけると幸いです。紹介状などをお持ちの患者様はお電話の際にお伝えください。

ご予約・お問合せ
予約センター ☎ 044-987-3293

リハビリ施設

また、遠方からお越しでリハビリテーション加療を要する患者様にはご自宅のそばでのリハビリを行える施設へ紹介し、連携してのリハビリも可能です。ご相談ください。

スポーツ整形専門外来予定
鈴木 一秀 火曜日午前、木曜日午後、土曜日午前(~10:30)

入院、手術について

当科では鏡視下手術を主に行っており、早期の退院、早期の復帰が可能です。また、手術にもよりますが、短時間の手術であれば、手術当日の夕方から食事が可能です(手術の開始時間などにより異なります)。また、導尿用のカテーテルも基本的に挿入せずに手術可能です。担当医にご確認ください。

手術室はクリンーンルームを完備し、関節鏡をつかった小さい傷で行っており、感染などの合併症の危険性も最小限に抑えております。

術後の痛みに対しての対応として、内服薬の処方のみでなく、麻酔科担当医の協力で神経ブロックや術後麻酔薬が持続的に流れるポンプなどを使用しております。極力、術後の痛みの少ない手術を目指しております。

入院手術の流れ

  • 1相談

    外来にて手術前の検査の日、入院日、手術日を相談

  • 2手術4週前までに術前検査

  • 3手術前日

    手術の説明、承諾書記入。
    21時より食事はやめてください。

  • 4手術当日

    手術(手術時間は前日説明)。朝からの飲水はやめてください。
    手術終了後、数時間安静後、トイレ、飲水、食事再開。
    (場合により変更の可能性もあります。その際の指示に従ってください。)

  • 5手術翌日

    創部の確認。発熱等問題がなければ退院可能。

  • あくまで一般的な例となり、異なる場合もあります。

主な疾患と治療法

当科で治療を行っている主な疾患です。その他の疾患についてもお気軽にお問合せください。

肩関節

脱臼癖(反復性肩関節脱臼)や腱板断裂による肩痛などもMRIなどでの精密検査の上、必要があれば関節鏡(内視鏡)を用いた小さい傷で手術治療を行っております。その他の手術が必要ない疾患には積極的にリハビリテーションでの加療も行っております。

肘関節

野球肘(内、外側)、テニス肘などを中心にリハビリテーションや手術加療を行います。離断性骨軟骨炎などには肋軟骨移植術なども必要に応じて行います。テニス肘や関節ねずみなどには関節鏡での治療で小さい傷で行うことが可能です。その他肘が原因の神経によるしびれなどの病気に対しての手術も行います。

スポーツ障害・その他

その他、手根管症候群(手のしびれ)などの病気に対しても内視鏡手術での治療が可能です。膝痛や足関節の疾患も必要に応じて精密検査、治療を行います。お気軽にご相談ください。

  • 手根管症候群
  • オスグット病
  • シンスプリント
  • 膝半月板損傷
  • 各部捻挫
  • 各部靭帯損傷

体外衝撃波治療とは

筋・腱などの慢性的な痛みに対して治癒を行います。メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手や多くのスポーツ選手にも取り入れられている治療です。

圧力波(圧縮空気を生み出す強い振動)を患部へ当てることで、

  • 疼痛を誘発している神経の終末部を破壊し、痛みに関わる神経内の伝達成分を減少させます。
  • 血管新生、コラーゲン産生を促す成長因子を生み出す効果があり、血流や組織代謝を増加させることで変性した腱組織を再生させ、石灰化沈着や慢性痛を取り除くことが期待できます。

効果が期待できる対象疾患

アキレス腱炎、踵骨棘、足底腱膜炎、中足骨痛症、脛骨過労性骨膜炎、膝蓋腱炎、上腕骨外側/内側上顆炎、石灰性腱炎、腱付着部症、肩関節周囲炎、痙縮など

費用と回数

治療間隔は1週間に1回照射し、基本的に1クール4回の治療を行います。

※自費診療となります。

一般の方

初回 11,000円(税込)
2回目以降 5,500円(税込)

学生

初回 5,500円(税込)
2回目以降 2,750円(税込)

治療にかかる時間

1回の治療時間は約5~10分です。

鈴木 一秀 (すずき かずひで)

鈴木 一秀
役職 副院長、スポーツ整形外科部長
専門分野 スポーツ整形外科、肩肘関節外科、関節鏡視下手術
出身大学 昭和大学医学部
資格 医学博士 日本整形外科学会 認定専門医 日本体育協会 公認スポーツドクター   日本整形外科学会 認定スポーツ医   昭和大学藤が丘病院 兼任講師 日本肩関節学会 代議員   日本整形外科スポーツ医学会 代議員   神奈川上肢外科研究会 世話人   よこはま肩を語る会 代表幹事 肩症例検討会 幹事 早稲田大学ラグビー部 チームドクター
一言メッセージ 肩・肘関節疾患やスポーツ障害を専門としています。 質の高い安心の医療を提供すべく努力してまいります。

外来担当表

  • 午前の部 9:00~12:00
  • 午後の部 13:30~17:00 (月曜日は14:00~)
午前 午後
森下益多朗
(9時30分~)
矢倉沙貴
遠藤亜沙子
森下益多朗
米澤俊郎
石原陽平
木村亮介
内田泰善
鈴木一秀
矢倉一道
矢倉一道
森下益多朗
(9時30分~)
木村翔一
木村翔一
米澤俊郎
山口正哉
鈴木一秀
木村亮介
山口正哉
酒井 健 酒井 健
鈴木一秀
(~10時30分)
石原陽平
整形医師※
休診
  • 土曜日午前外来の整形医師は昭和大学藤が丘病院の医師が交代で勤務致します。

休診・代診のお知らせ

休診・代診のお知らせはありません。

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