当センターでは頸椎から腰椎までに至る全脊椎における脊椎・脊髄外傷や各種脊椎・脊髄の病気に対して最新鋭のMRI、CTを駆使した精密な診断の元に保存的治療はもとより手術的治療を行い、良好な成績を治めています。
手術療法においては最小侵襲手術の内視鏡下手術から胸腰椎性後弯・側弯症、腰椎高度すべり症に対して椎弓根スクリューを用いた矯正固定術まで幅広く対応しております。
特に、手術療法を行うにあたっては頚椎、胸椎の脊髄レベルの手術や側弯症の矯正手術に対しては脊髄モニタリングを併用し、より安全に手術を行なっています。
当センターで行なっている手術療法を列記します。
腰椎椎間板ヘルニアに対する(脊椎内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術)MED法、FED法
MED法
FED法
全内視鏡下椎間板摘出術(FED)
(Full endoscopic discectomy)
1)MED法(Micro Endoscopic Disectomy:内視鏡下椎間板摘出術)は内視鏡下技術認定2種の適応手術で、皮膚切開を加えて外径16〜18mmの円筒を挿入し、内側に設置された3〜4mmの内視鏡カメラを通した画像をモニターを見ながらヘルニアを摘出する手術法です。遊離して移動したヘルニアや巨大なヘルニアなど全てのタイプに適応できます。全身麻酔で行い、翌日より歩行を開始し、1週間以内の入院で退院できます。
2)FED法(Full endoscopic discectomy:全内視鏡下椎間板摘出術(FED)は8mmのより細い内視鏡カメラを使う手術法で局所麻酔で行い日帰りも可能です。
3)MEL法(Micro Endoscopic Laminectomy:内視鏡下椎弓形成術)は内視鏡下技術認定医2種の適応手術で、MED法と同じ器具を用います。椎弓という神経を被っている骨をドリルで削り、1cm程度の開窓(穴開け)をします。同部より各種道具を用いて神経を圧迫・狭窄している骨の出っぱりである骨棘や厚くなり神経を圧迫している靭帯を取り除き神経(馬尾神経、神経根)の流れを改善します。片側から進入し両側の除圧が可能で、脊椎の支持性を温存できる小侵襲手術法です。術後翌日より歩行可能で、入院期間は約1週間です。MEL法は腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症(1度)、腰部変性側弯症の除圧術で症例によりスクリュウを使った固定術を避けることが可能です。
図1
診療科のご案内
診療科
専門外来
部門
診療支援チーム