Department of Nurse Practitioner

診療看護師室

診療看護師(Nurse Practitioner:NP)とは

大学院修士課程で医学知識を学び、NP資格試験に合格した看護師のことで、医師の負担軽減のためにタスクシフト・タスクシェアの先駆者的存在として誕生しました。

超高齢化社会の医療機関の現状~2025年問題~

2025年に「団塊の世代」がすべて後期高齢者である75歳以上になり、世界でも例を見ない水準の超高齢化社会に突入します。この超高齢化社会が医療業界にもたらす影響として、医療ニーズが急増し、増えたニーズに対応しきれず、必要な医療が受けられなくなる可能性があります。
現在においても医療者の人材不足は深刻で、増え続ける患者様に対して医療に従事できる医師や看護師の数が不足しており、需要と供給のバランスがとれていません。過重労働を強いられる医療者も多く、人材の離職も大きな懸念となっています。そのため、現在の医療機関は医師だけでなく、すべての医療者のタスクシフト・タスクシェアが必要となってきていると言えます。

診療看護師としての今後の取り組み

わたしたちは患者様にとって大切なことや必要なことは何か、そのために自分ができることは何かを考えています。また医師や看護師をはじめすべての医療スタッフの声や行動に目を向け、助けが必要な場合は積極的にサポートしていくよう心がけています。
当院では診療科や職種に関わらず、手術助手が必要な場合は鈎引きや縫合、予兆の早期発見や急変時対応、食事・入浴介助や栄養管理、施設・自宅への退院調整や往診、医療事務処理など、どの場面においても介入することができるのではないかと考え行動しています。
わたしたちの取り組みにより、すべての医療スタッフが専門性を軸に役割を発揮し必要な医療を提供できるようにサポートすることで医療者のタスクシフト・タスクシェアの手本になれるよう、また患者様が「その人らしく生きること」への貢献ができるように研鑽をつんでいきたいと考えています。

救急総合診療科

救急総合診療科では1名の診療看護師が配属されています。HCUと急性期病棟の患者様を担当し、医療が安全かつ効率的に遂行できるように医師とともに診療を進めています。具体的には急変時の対応、超音波検査、各種必要時の検査・投薬等の代行入力や人工呼吸器の設定、病状説明等を行っています。患者様・ご家族の疾病・治療による負担等を軽減しQOLが改善するよう努力しています。病棟・ER等で見かけましたら、お気軽にお声がけください。

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