さまざまな疾患・外傷により、日常生活に支障をきたした患者様を対象に、1日最大3時間の医学的リハビリテーションを提供しております。改善効果の高いリハビリテーションを365日提供することにより、円滑に家庭復帰や社会復帰することが期待できます。
当院はメインのリハビリテーション室470㎡をはじめ、日常生活を訓練するためのADL室、言語・高次機能訓練を行う個室のST室を完備し、最新のリハビリテーション機器を導入しております。また、リハビリテーションの担当制を導入し、約130名のセラピストが患者様と深いコミュニケーションを取りながら、患者様一人一人にあった充実したリハビリテーションを提供しております。
在宅復帰率は、施設基準である70%以上を大きく上回る80%以上と高い水準をキープしており、安心して入院していただくことができます。
退院後のサポートとして、セラピスト同行による外出訓練、ご自宅へお伺いして家屋の環境評価、手すりなどの福祉用具や住宅改修のアドバイスをしております。また、外来リハビリテーションや訪問リハビリテーションも行っており、退院後も安心して日常生活を送っていただけるように支援しております。
ご自宅へ戻られた患者様を中心に、在宅生活を送りながら通院可能な方に対して外来リハビリテーションを行っております。入院時と同様、医師の指示のもと、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が1対1の個別リハビリテーションを提供しております。
当院を退院された患者様へのフォローとして、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がご自宅にお伺いして訪問リハビリテーションを実施しております。ご自宅へ訪問させていただくことで、ご家族様とのコミュニケーションも取りやすく、患者様の生活に合わせたリハビリテーションを提供することができます。また、入院時の担当セラピストと訪問リハビリテーション担当者が情報を共有することにより、スムーズに訪問リハビリテーションへ移行することができます。
退院後も継続して運動や訓練を続けることにより、安全で快適な住宅生活を送っていただけるようにサポートしております。
何もないところでつまづいたり、階段の昇り降りがつらくなってきたりと筋力が落ちている自覚はあるものの、どうしたら良いのかわからない方へロコモ健診を行っております。ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、立つ・歩く・作業するといった運動に必要な筋肉や骨、関節に障害がでてしまい、身体能力が衰えた状態のことを指します。ロコモ健診では、経験豊富な理学療法士が、立つ、歩くといった運動機能を計測するほか、筋力やバランス能力、歩行能力のチェックを行い、体操や日々注意すべき点をアドバイスしております。また、管理栄養士による筋力アップ、丈夫な骨づくりのための食事へのアドバイスも行っており、元気で健康的な生活を維持できるように支援しております。
当院は、2021年4月より始まった川崎市の「地域リハビリテーション支援拠点(全8施設)」に選ばれ、地域包括ケアシステムの構築のために貢献しております。高齢者の皆様が、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、介護専門員等と一緒に考え、リハビリの視点で助言・提案をしております。
言語療法では、脳卒中などにより、人とコミュニケーションを取るために話すこと、聞くこと、考えることが難しくなった方や、嚥下機能が低下し食べ物を食べることに障害を持った方を支援しております。
リハビリテーション科では、安全で質の高いリハビリテーションを提供するため、中長期的な教育体制を整備し、段階的に設定された到達目標を目安に、高い専門性を備えたセラピストを育成しております。また、院内勉強会や下記症例検討会を定期的に行っており、人前で発表することで理解度を深め、考えを言語化する能力を高めております。
各職種において、患者様について相談する場を設けております。各部門の代表する検討会をご紹介いたします。
装具の作製が必要となる患者様に関して、患者様の歩いている動画を視聴しながら、最適な装具はどれなのかを話し合いながら検討しております。話し合いにはリハビリテーション科医師も同席し、医師や理学療法士のそれぞれの視点から意見を出し合い、装具選定の検討会を行っております。
車椅子を使用して活動する患者様に対し、姿勢保持や自走などの目的に合わせて車椅子の背もたれや角度などを調整しております。調整は車椅子を取り扱う専門業者と一緒に行い、普段の使い方やリハビリテーションの様子などを踏まえながら、患者様個人に合った適切な形に設定しております。
「摂食・嚥下障害」という食べ物を飲み込む一連の動作に問題が生じた患者様に対し、医師と協力し嚥下造影検査(VF)を実施しております。検査時の動画を専門職が皆で確認し意見を出し合うことで、その方にあった食事形態や水分に必要なとろみ量、食事時の適切な姿勢を検討しております。
当院では、学会の参加や外部研究会が主催する研修参加への支援を行っております。学会や研修に参加したスタッフからは、学んた内容をスタッフに共有してもらい、リハビリテーション科全体の質を高める取り組みをしております。
2023年 | 口述発表 | 3演題
(第42回関東甲信越ブロック、第39回神奈川県理学療法士学会、日本作業療法学会) |
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2022年 | ポスター発表 | 2演題
(第56回日本作業療法学会) |
2021年 | 口述発表 | 1演題
(日本老年泌尿器科学会) |
ポスター発表 | 1演題
(回復期リハビリテーション病棟協会第39回研究大会、日本作業療法学会) |
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2020年 | ポスター発表 | 1演題
(日本作業療法学会) |
2019年 | 口述発表 | 2演題
(第36回神奈川県理学療法士学会) |
ポスター発表 | 10演題
(第17回日本神経理学療法学会学術大会、第36回神奈川県理学療法士学会、日本作業療法学会) |
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2018年 | ポスター発表 | 13演題
(第35回神奈川県理学療法士学会、日本作業療法学会、日本女性骨盤底医学会) |
2017年 | ポスター発表 | 17演題
(第34回神奈川県理学療法士学会、日本作業療法学会) |
2016年 | ポスター発表 | 9演題
(第33回神奈川県理学療法士学会、日本作業療法学会、国際禁制学会) |
2015年 | ポスター発表 | 8演題
(第32回神奈川県理学療法士学会、日本作業療法学会、日本老年泌尿器科学会、日本作業行動学会) |