Phythical Therapist理学療法士

医師の指示に基づいて、病気やケガなどで生じた後遺症や二次的な障害、先天的な病気などが原因で起きる障害などに対し、全身の動きを改善するための関節運動や筋力トレーニングなどを行います。日常生活動作ができる限り早く・快適に・自分で行えるように、起き上がり動作、立ち上がり動作、歩行などの訓練を丁寧に行っていきます。また、ただ歩く練習をするのではなく、患者様の身体状況に合わせて応用歩行訓練を行い、より積極的な社会参加を支援いたします。

また、退院前には公共交通機関を利用した外出訓練や、自宅での生活に困らないように患者様やご家族様の状況に合わせ、手すりの設置位置や段差解消等、ご自宅で生活しやすい環境を整備するために、写真をお持ちいただいたり、実際に自宅にお伺いして家屋状況を確認させていただきます。

義肢・装具

義肢装具士が毎週火曜日に来院します。当院のリハビリテーション科の医師を中心に、義肢・装具の適応について検討を行い、必要に応じて義肢・装具を作製していきます。

Wel walk

当院では、脳卒中などによる片麻痺で歩行障害がある患者様に歩行の改善を目的としたリハビリテーションロボット「ウェルウォーク WW-2000」を導入しております。
麻痺側の足にロボットを装着し、足の振り出しの補助、膝折れの防止などにより、必要最小限のサポートをロボットが行うため、患者様の能力を最大限に引き出して歩く練習ができます。また、転倒防止機能により安全性を確保しながら歩く練習が可能です。
運動学習理論に基づき、機能回復に応じた適切な難易度の歩行練習が可能です。早期から歩行練習を行うことができ、適切な難易度で練習が行えるため長い距離を歩くことできます。そのため患者様の自信と意欲の向上につながります。

※ 最新の優れた機械が導入されているだけでは、効果的なリハビリテーションを提供できるわけではありません。ウェルウォークでは、徐々にアシスト量を減らしていき、ロボットの支援なしでの歩行獲得を目指します。一人ひとりの患者様に最適なアシスト量を調節するには、セラピストの経験や知識が必要です。患者様の回復能力を引き出すサポート役として、セラピストのたゆまぬ努力があってこそ、最新の機器が活かされていきます。

IVES(随意運動介助型電気刺激装置)

当院では、脳卒中片麻痺患者さんの運動麻痺や筋力低下などで動きにくくなった手・足の運動を改善させるため、随意運動介助型電気刺激装置(IVES/アイビス)を用いております。
IVESでは、脳からの運動指令によって生じる筋肉の活動を電気信号として読み取り、弱まった運動指令を補うように、麻痺や筋力低下のある手足に電気刺激を与えます。患者さん自身の随意運動を電気の力で介助する治療法です。
また、重心動揺計による重心動揺測定はめまいや平衡機能障害を診断することを目的に行われます。 直立姿勢時に現れる身体の揺れを重心の揺れとして捉えます。 平衡機能の維持に働く視覚、三半規管、脊髄固有反射系および、これらを制御する中枢神経系の機能の異常について検査をすることができます。

自主トレルーム

当院では、リハビリテーション室の一角に自主トレルームを設けております。
リハビリテーションの時間は疾患によって異なり、最大でも3時間となっております。他の時間でも運動をしたい希望がある患者様は、担当セラピストと相談し自主トレルームを利用するなど、リハビリテーション以外の時間でも運動できる環境を整えております。