Humanitudeユマニチュードの取り組み

ユマニチュードとは

ユマニチュードとは

ユマニチュードとは、フランスで生み出されたコミュニケーション・ケア技法です。
「ケアをする人とは何かを考える哲学」と「その哲学を実現するための技術」からなります。
ユマニチュードは、人間らしさという意味が込められています。人間性を尊重し、優しさを伝えるために、「ケアする人とは何か」「人とは何か」を問う哲学と、それに基づく実践的な技術から成り立っています。
当院はリハビリテーション専門病院として、支援が必要な全ての患者様へ、質の高い医療・看護・リハビリテーションを提供するために、2023年から病院全体でユマニチュードに取り組み始めました。
ご高齢者、認知症、せん妄、高次脳機能障害などがあっても、安心してリハビリテーションに取り組んでいただけるように、日本ユマニチュード学会の認証準備施設として、研鑽を積んでまいります。

ユマニチュードとは

ユマニチュードを用いた認知症ケア

ユマニチュードでは、基本の4つの技術「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱を同時に用いてケアを行います。

見る

ケアを始める前に、水平に目を合わせて、正面から、顔を近づけて、見つめる時間を長くとるようにします。
「平等」や「親密」「愛情」などの肯定的なメッセージを相手に送り、「大切に思っている」ことを伝えます。

見る

話す

肯定的な言葉を用いて、優しいトーンで、穏やかに話しかけます。返事や頷き等の反応がない場合には、自分がケアしている状況を実況中継する「オートフィードバック」という技法を用います。

話す

触れる

手のひら全体で広い面積で、なでるように優しく触れます。5歳の子供以上の力を使わないように意識し、優しくケアをします。

触れる

立つ

立つことで、人間としての尊厳を自覚させます。
また、「立つ」ことには、骨に加重をかけて骨粗しょう症を防いだり、筋力の低下を防ぐとともに、血液循環を改善し、肺の容量を増やす効果も期待できます。

立つ

ケアを行うための5つのステップ

5つのステップで関係性をつくりながら、4つの柱を複合的に用いたケアを行います。